| 学習を効果的に進める力[メタ認知、メタ言語] 学習というシステムは、ターゲットになる知識やことばそのもの他に、これらの知識やことばの周辺にあるファジィな情報も含めて吸収していくことで、内容を豊かにしていきます。 この内容豊かに学習を進める力として、メタ認知、メタ記憶、メタ言語が注目されるようになってきました。 LD児は、学習のシステムの障害と説明されますが、このメタ認知やメタ言語にも問題を持つと言われています。 「メタ」ということばは変える、変容する、次元が高いものというような意味あいで一般的には接頭語として使われます。 メタ認知とは、たくさん入ってくる情報を全て覚えるのではなく、重要なものから順位をつけ、必要なものとそうでないものに分けていくことや、すでに獲得している知識と今入ってきた情報がどのような関係にあるのかを照合したりする力をさします。また、自分が知っていることを知るということと同時に知らないということを知るという意味もあります。 メタ認知が活用されることで、少ない学習でも学んだ事柄を整理したり、相互に関連づけを行ったり、知識に重みづけをすることができ、効率よく学習を進めることができます。 メタ言語も同じ働きをさし、ことばの意味や使い方をより柔軟にする働きがあります。 例えば、一つのことばを他のことばに置き換え(同義語)ながら、ことばの持つニュアンスをつかんでいきます。少し難しいことば、例えば「親友」ということばが出てきた時に、友人、幼なじみ、クラスメート等ニュアンスの似ていることばに置き換えられる力です。 親友→友人、幼なじみ、クラスメート等 また、初めて聞くことばでも使われ方(文脈)から、おおよその意味をつかんでいく力です。「瞳が輝く」というような文学的表現を聞いた時にすぐ意味がわからないとしても、以前に「星が輝く」とか「ダイヤモンドが輝く」を聞いたことがある場合には、意味を重ね合わせ、輝くというのは、どうやらキラキラすることらしい、つまり美しい瞳という意味もあるらしいぞというように、意味を広げていくことです。 瞳が輝く=星が輝く=ダイヤモンドが輝く (輝くというのは、きらきらすることらしい) この他にも、よくTPOに合ったことば使いができる。自分より年下または同年令の者に話し掛ける場合と自分より目上の人と話す場合では、ことば使いが違います。敬語の使い方がその代表的なものです。 LD児の学習をうまく進めるには、このメタ認知、メタ言語にも着目していく必要があります。 |