アメリカでは10〜12%、イギリスでは20%以上の子どもが「特別な支援教育」を 受けています。
日本も同じような確率で「特別な支援」を必要とするお子さんが出生している はずですが、
日本で特殊教育を受けている児童は1〜2%にしかなりません。
これまで日本では軽度発達障害が認められてこなかったということがその数字に現れており、
これまでこれらの幼児・児童への教育等はおざなりにされてきました。
10年前から、LD親の会等がLD児(他の軽度発達障害児含む)達への支援を求めてきた結果、
やっと 「学童児」 への支援が実現してきました。
しかし「幼児期(2歳位から)」の、上記該当児への支援はまだありません。
LDを「学業上の困難」として、文部省がLDの基本を決めてきたということもあるからでしょう。
しかし、LD児を含めた軽度発達障害児のうちの多くは、幼児期からの問題を抱えています。
集団行動が取れない・ルールが理解できない・こちらの言う事を理解しようとしない・
友達がつくれない等社会的な問題や、 言葉の発達が遅い・文字が覚えられない等の問題を抱えいますが、
これらは今までの日本では障害とはされてきませんでした。
これらの困難を持った子どもを抱えて、親が自分を責めている場合も多くあります。
何の情報も知らされていないのだから、まさか「障害」なんて親もまわりも思えない、
ひどい時には育児相談に行った先でも「しつけがされていない」「親の愛情不足」と叱咤される。
しかし、しつけや愛情だけではどうしようもないことがあります。
その子に合ったきちんとした教育がなされれば、その子はスクスク育っていきます。
「子どもに障害名はつけたくない」・・・、それが今までの日本の考えです。
今までの日本では1〜2%の「中度・重度障害児」か98%の「普通児」の2カテゴリーしか ありませんでした。
「普通クラス」で何とかやっていけるという子は、その子がどんな困難を 抱えていても
「普通児」というカテゴリーに入れられ何の支援もありませんでした。
しかし、世の中は変わってきています。
上記の国では、5人〜10人に一人が「特別な支援教育」を受けています。
それらの国では、困難があれば特別な支援を受けるのは「普通」のことなのです。
そして発達障害を持ちながらも、各界で活躍しています。
自分が発達障害を持っているということをカミングアウトしている有名人も多くいます。
ひとりひとりが違っているのは当たり前という考えの上では、障害もひとつの個性ということです。
障害も自分を作る大切なパーツのひとつなのですから。
日本もそういう考えに少しづつですが近づいています。
親の務めは早く子どもの特性を知ることです。
それが障害と名が付くものでも、恐れることはありません。
そして、その特性をも含めて丸ごと子どもを愛せば、子どもはきっと豊かな成長を見せてくれることでしょう。
10%の子どもたちが特別な支援を必要としているのなら、
同じパーセンテージの親たちも支援を必要としているのです。
決してあなただけではありません。多くの仲間がいるのです。