3. 天守の構造
姫路城の天守は、別名白鷺城と呼ばれる美しさを誇っています。しかし、外観の華
麗さとは裏腹に、天守の構造面には無理があるといいます。城郭は戦を想定して
建てられています。戦闘に耐えうる事が第一義であり、それを達成するために梁や
柱は必要以上に太くし、壁は矢や鉄砲の攻撃から逃れるためや防火のために漆喰で
塗り籠めてあります。
また、塁層建築であるため必然的に建物自体の重量もかなりのものになります。姫
路城の大天守は約5700tあるといいます(壁土の重量概算2000t、瓦および葦土目
地塗り材料約3204t、木材450t、鉄金物46t『姫路城の建築と構造』より)。
この重さのために梁などに限度を越える力が加わり、木材がたわんだり、折損した
りします。
大天守には二本の心柱が地階から六階床下まで貫通して建っています。こういう構
造は現在残っている他の城郭では見られません。二本の心柱には各階の重量が直接
かかる(それぞれの心柱に約100t)ことになります。もちろん、この2本の心柱だ
けで全体を支えているわけではありません。他の柱と分散して支えあっています。
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