1. 木造建築について
日本の城郭は木造建築です。木造建築物ならではの欠点は、使用部材の耐用年数に
は限界があることです。何もしないで放置しておけば朽ち果てていってしまいます。
しかし、こまめに手入れを怠らなければ、木材の持つ寿命は保たれ存えることがで
きるのです。この好例としては、法隆寺の金堂や五重塔があげられます。これらは
飛鳥時代の建造物ですが、いまでも立派にその姿をとどめています。
木造建築物を建てる時に必ず考慮しておかなければならないことは、木材は収縮す
るということです。伐採した後、しばらく自然乾燥させた材料であっても、木が水
分を含む率が35%〜40%になるいわゆる完全乾燥に達するまでには約50年かかると
いいます。伐採後の5〜6年の時期に最も水分が発散され、その後、徐々に乾燥が進
むと同時に木材に100分の1の縮みが生じます。建築当時は寸分違わず組み立ててあ
っても、やがては各部に狂いが発生します。これは、木材が完全乾燥状態になった
頃に現われてくるといいます。
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