Phonics &
Reading 
今、英語学習は「多読」ブームといった感じで、それが児童英語にも波及しているみたいで、あっちでもこっちでもReadingのセミナーが開かれているような気がします。私の教室でも、思うところがあって、ECCの教材だけでは足りずにreading教材を取り入れたところ、生徒にも保護者にも好評でした。そして、2005年度からECCの教材が新しくなり、新規生のクラスにReading Bookが入り、どうやらECCもreadingに力を入れることにしたみたいだ、ということがわかって、わたしも力を得たようなところがあります。
そこで、以前からいろんな方に訊ねられてはいたので、ウチの教室のreadingのレッスンについて書いておくことにしました。
読みの力は、先ずAlphabetのphonicsの導入から始まり、
1. 3文字の単語の読み
2. 前置詞がついたphrase
3. 主語や動詞と組み合わせた短いsentence
4. 長い単語やphonicsのルールから外れた単語の導入
5. スラスラ言えるようになった既習センテンスの読み
6. まとまりのあるpassageの読み
7. ストーリー性のあるものへと大体こんな感じで、段階的に、かなり慎重かつ時間をかけて徐々に訓練し、慣らしていくのが普通ではないでしょうか。
でも、ずっとそんな風に慎重にやってたら、小学校低学年から始めても、1週間に1回のレッスンではなかなか本格的に読む力がつかず、絵本だって読めやしません。わたしが、もっと読めるようにしよう、読む力をつけさせよう、と思った理由はいくつかあります。
* 字が読めるようになれば、世界が広がる----今の世の中いたるところに英語が書いてあるのですから、それらが少しずつ 読めるようになれば、いろんなことがわかるようになり、英語が楽しくなるだろう。
* いくら教室で会話の練習をしても、教室以外では全然使わないから、なかなか英語の世界に慣れない。家庭学習をする際に も、読むことが出来れば、特に高学年の場合、会話練習より学習しやすいのではないか。
* TESOLで学校見学などした際にも、向こうの小学校でもreadingにはかなり力をいれていて、絵本をたくさん置き、たくさん読 ませている。家庭学習でも、絵本の音読を課したりしている。やっぱりreadingは大事な要素だ、ということを実感した。と、もっともらしい理由もいくつかあるのですが、もう一つ、きれいな絵本や可愛い絵本を早く自分の力で読めるようにさせたい、というのがありました。
だって、私の教室にもいっぱい絵本がありましたが、ECCの教材を一生懸命やっているだけでは、みんな簡単な絵本だってなかなか自由に読めるようにならないし、読めるようになる頃には中学生になってしまって忙しくなり、また精神年齢だってかなり大人になってしまい、もう可愛らしいフラップつきの絵本なんか馬鹿馬鹿しくて読まなくなってしまう。男の子なんか、手に取るのも恥ずかしい。それじゃもったいない。結局全然手に取らないまんま、きっと自分の子供かなんかにそういう絵本を買ってやるまで知らないで終わっちゃう。現に生徒達も、小さい子はともかく、ちょっと大きくなると、仕掛け絵本をめくって見るだけで、読めないから、意味がわからないから、と敬遠してしまう。---「だって読めないんだもん」----という言葉が口をついて出ます。
じゃあ、読めるようにしようじゃないか、とreadingのレッスンが始まりました。

といっても、そうすぐに始まったわけではありませんでした。
だって、ECCのカリキュラムはぎっちり詰まってるし、それを一通りやって、いろんな行事が巡ってくるたびに様々なactivityもやってたから、時間的余裕はないし・・・。
Kids Martでセールの折に買ってあったphonicsを利用して読める"Dr. Maggie's Phonics Readers"の24冊セット(CDやTeacher's Bookなしで本体の24冊だけをかなり安く一括購入する機会があったんです)を、どうやって使ったものか、と本棚の片隅に置いてあった、2年前(2003年)の6月のある日、
たまたま近所の小学校で、本番の運動会が雨で順延になり、ウィークデーのレッスン日に運動会が行われた、という日がありました。晴れて結構暑い日、PI(小学校中級クラス)のメンバーでその小学校の生徒はなかなか集まりませんでした。他の小学校の生徒2〜3人は来てたから、授業を始めたものかどうしようか、と思っていたとき、
ひとりの女子生徒が、「先生、この絵本なあに?」と聞いてきました。
「ああ、それいい絵本なんだけどね」「面白そう。わたし読みたい」「そう?読んでみる?」遅刻してくる生徒、電話があって、遅れていくから、という生徒、今日は疲れたからお休みします、と授業時間に入ってしばらくしてから電話が入ったり、となかなか揃わないし、欠席とはっきりしたわけでもないから、
しばらくこの絵本でも読んでるか、と始めました。
他の子も、物珍しさが手伝って覗き込み、読む練習。そのうち、パラパラと集まりだし、「なあに?」「なあに?」「私も読む!」
仕方がないから、大急ぎで絵本のコピーをとり、先ず絵本の最後にあるVocabularyをちょっと練習してすぐ読み始め、最初の子Ellieは、あっという間にBook1をクリアして、Book2に進む、という展開に。
こうして、この日を境に、先ずPIクラスから、そしてPA(小学校上級クラス)もreadingのレッスンが始まったのでした。